読んだ本
『スタッフロール』
深緑野分
深緑野分さんの小説は『ベルリンは晴れているか』『戦場のコックたち』『この本を盗む者は』を読んだのでこの本も読みました。
戦後のハリウッドで特殊造形技師として働いていたマチルダと現代のロンドンでCGクリエーターとして働くヴィヴィアン、映画に関わるふたりの女性の物語。
作品の中に実在する映画が出てくるので、ふと自分が好きな映画について考えてみた。
やっぱり『ブレードランナー』が一番好きかもしれない。舞台になっているロサンゼルスの街並みは今の技術から見ればチープな感じだけどなぜかそれが良い。(新しい2049も嫌いではないし、原作小説も好きです)
キャラクターで言えば『グレムリン』のギズモが好きです、可愛くて賢い。この小説にも出てくるが過去の作品の人気キャラクターをフルCGでリメイクするとなったら揉めたように、ギズモをフルCGで再現となると複雑な気持ちになるかもしれない。
読書感想なのに映画の話になってしまった。本の帯にあるように「アナログを愛する者も、デジタルを愛する者も、楽しませる作品であればいい」本当にその通り。
本の内容に話を戻すと、専門用語がちょっと難しい部分があったけれど、マチルダとヴィヴィアンのふたりが映画の世界でもがきながらも仕事に打ち込む姿は、作品への愛に満ち溢れていて素敵です。
どのような形であれ好きなことを続けることは大切なことだと思いました。
次はどんな本を読もうかな。