ちよりの読書室

読んだ本の感想をゆる~く書いています。

アップデート

読んだ本

『彼女が言わなかったすべてのこと』

桜庭一樹

河出書房新社

 

ある日偶然再会した中川君と主人公が住む世界はどうやら違う世界らしい・・・

パラレルワールドに生きる女性のお話。

 

実際に自分の身に起こったことでなければ、本当の意味で理解することは難しい。何かあった時の感じ方も人それぞれで違う。相手のことを思いやって言ったことでも逆に傷つけてしまったり。思い込みと決めつけで相手の気持ちを考えない人に深く傷つけられたり。強い言葉で相手のことを言い負かしたほうが正しいという今の風潮に辟易したり。

ふとこの本に挟まっていた刊行物のお知らせに載っていた言葉が目に止まった「多様化の時代に必要なのは知識と倫理感のアップデート」。確かに!でもアップデートが正しくできる人がどれだけいるのだろう。私も自信がない。自分の意見をきちんと人に伝えることも大切だし、相手のことを尊重することも大切。

 

今年も残すところあとわずか、今のところ2023年に読んだ本は15冊。私としてはもっとたくさん読めたはずだったと思う。なぜ本を読む時間を取れなかったのか?野球とお笑いを見ることに割く時間が多かったから。とても悲しいことだけど野球を応援することができなくなった。でも、本を読む時間は増えるのかもね。

 

次はどんな本を読もうかな。

 

#読書 #彼女が言わなかったすべてのこと

桜庭一樹