ちよりの読書室

読んだ本の感想をゆる~く書いています。

読んだ本

『ギケイキ③ 不滅の滅び』

町田康

河出書房新社

 

 ③ 3 三 さん・・・

ということは①と②もあったはず、読んだはず。

調べてみたところ、①は2016年7月11日に、②は2018年10月14日に読み終えていました。かなり時間が経っているため、内容はほとんど覚えていません。読み終わった本は買い取りに出してしまうため、①も②も手元にありません。あぁ~、やっちまったよ!

 

源頼朝の追っ手から逃げる義経たち。弁慶がこんなカッコ悪いキャラにされているのは珍しい。

家臣の佐藤忠信の最期が壮絶に描かれていて読みごたえがありました。

日本史に詳しくない私でも名前だけは聞いたことのある静御前。歌って踊れるスーパースターだったのか。産まれたばかりの赤ちゃんを殺すなんて、ちょっとひどすぎやしませんか。そんな敵である頼朝の前で白拍子を舞う静御前の心情の描写が興味深い。そして、その踊りを見届ける人々の熱狂はとても滑稽。

 

現代語や横文字が飛び交う相変わらずの町田節で歴史小説が苦手でも楽しく読めました。

 

③だけでもおもしろい、もちろん前半をちゃんと把握して読んだほうがいいに決まっているけど。

 

次はどんな本を読もうかな。

 

#読書 #ギケイキ #ギケイキ③ #不滅の滅び 

町田康