読んだ本
『プークが丘の妖精パック』
光文社
キプリングは『ジャングル・ブック』の作者でイギリスの詩人・小説家です。
ダンとユーナの兄妹が野外劇場で遊んでいると『夏の夜の夢』に登場する妖精パックを呼び出してしまいます。パックはイギリスの歴史上の人物を呼び出して子供たちに物語を語らせるという児童文学です。
イギリスで1906年に出版されたこの本がなぜ今翻訳され出版されたのか?
訳者のあとがきによりますと、この作品はイギリスの子供たちのために書かれた歴史小説なので、日本の子供にはなじみのない史実や地名・人物が多く登場して分かりづらいためなかなか翻訳されなかったのだろうということでした。
英国のお子様たちはこの本を読んで自国の歴史と文化を学ぶのでしょう。
イギリスの歴史には詳しくない日本の無教養な大人の私はといいますと、ええ、なじみのないことだらけで「えっと、誰?どこ?なんのこと?」となりまして、途中挟まれる詩にも理解が及ばす、何も得ることができないまま読書を終えることとなりました。
本の帯にあるように「大人の心にも芳醇な香りを残す」ことはありませんでした。
情けない…。
次はどんな本を読もうかな。